歌舞伎町の稲荷鬼王神社では4月18日(火)からさくら草開花終了時期まで、鎮花祭が行われています。
また、5月6日(月)までは、境内の野外展示場「鎮守の杜まちかど博物館」にて展示10年を記念した「10年記念展示」も開催中です。
鎮花祭(はなしずめのまつり)は、江戸の時代、桜の花の散るころに疫病が流行った事から、植木職の方々が稲荷鬼王神社の大神様に、「桜は散ってもまだ花は咲いていますよ」とツツジやさくら草をお見せして大神様に奉じ、ご神力で疫病の流行を鎮めようとしたのが始まりといわれています。
桜は散っても、別の形の草花として復活するという、復活と復興の祭でもある鎮花祭は続けられてきましたが、いつの頃からか大神様に花々を奉納展覧される植木職の方がいなくなり、さくら草を見ることができなくなっていました。
昭和40年代、稲荷鬼王神社の先代宮司が、自身でさくら草を社務所ビルの屋上で育てその鉢をご本殿前に並べ、鎮花祭を復活させました。これらのさくら草は野草ではなく、江戸時代の園芸技術で育った花々で明治期には愛好者が減り、一度途絶えそうになった幻と言われたものです。
期間中、稲荷鬼王神社屋上にて育てられたさくら草が、毎日入れ替えられ、約70鉢前後が展示されています。
5月6日(月)までは、境内の野外展示場「鎮守の杜まちかど博物館」にて展示10年を記念した「10年記念展示」も開催中です。
●『鎮守の杜まちかど博物館』とは
以前、稲荷鬼王神社では境内隣接地にかつて存在した、映画館『大久保館』を知ってもらおうという目的で、映画資料、大正、昭和の戦前・戦中・戦後、平成のそれぞれ当時のチラシ、映画に関する雑誌、プログラム、ポスター (※大久保館そのものの資料ではありません)などを、稲荷鬼王神社祭礼日にあわせた大祭期間中に仮設掲示板を使用して展示していました。
ところが、大祭期間以外でも展示が見たいとの要望が神社に多数寄せられた為、平成26年(2014年)常設掲示板『鎮守の杜まちかど博物館』を神社社務所脇に開設。毎月展示品を入れ替えながら境内で展示するようになりました。
今年の4月、『鎮守の杜まちかど博物館』は開設10年という記念すべき節目を迎えます。
そこで「10年記念展示」として、戦前・戦後直後の映画雑誌46冊が5月6日(月)まで展示されています。
さくら草の展示、10年記念展示、どちらも観覧無料で期間中はいつでも観覧可能ですので、ぜひこの機会に稲荷鬼王神社へおでかけしてみてはいかがでしょうか。
【さくら草展示】2024年4月18日(木)~さくら草開花終了時期まで
【鎮守の杜まちかど博物館 10年記念展示】2024年4月18日(木)~5月6日(月)
稲荷鬼王神社
〒160-0021
東京都新宿区歌舞伎町2-17-5
TEL:03-3200-2904
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稲荷鬼王神社
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