7月4日(金)~8月31日(日)の期間、【ジャン=リュック・ゴダール《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展】が新宿歌舞伎町・王城ビルにて開催されます。
本展覧会は、ジャン=リュック・ゴダール監督最後の長編作品であり、カンヌ映画祭でパルム・ドールを超越する賞として、映画祭史上初の「スペシャル・パルムドール」を受賞した『イメージの本』(2018年発表)を、映像インスタレーションとして再構成。ゴダールの眼で世界を見る内容となっています。
映画『イメージの本』は、1世紀以上にわたる歴史、戦争、宗教、芸術などの変遷を、さまざまな映画の引用でコラージュし振り返る、5章立ての作品です。本展では映画の各章をさらに断片化し、引用される映像の順序も常に変化させます。それらを会場内に多数設置されたスクリーンに投影・展示するという手法により、映画上映の時系列的な束縛を打ち破り、視覚的、空間的にゴダールの世界を体感いただきます。会場では、往年の映画ファンはもちろん、ゴダールを知らない多くの若い世代の方たちも、その映像や音の断片を通じて、その場に立ちながらゴダールの思考に入り、彼の眼で世界を見つめる観察者となっていきます。
これまでにドイツ、スイス等で会場の特徴をいかした展示が行われてきた同展を、このたび日本で初めて、東京で開催することになりました。会場は、新宿 歌舞伎町の歴史を60年前から見守ってきた「王城ビル」。 ゴダールの芸術性を極限にまで拡大させた本展に、ぜひご期待ください。
(公式ホームページより)
展覧会場/王城ビル(新宿区歌舞伎町)
ゴダールが長編映画で鮮烈にデビューを果たした1960年代、東京のユースカルチャーの中心は渋谷ではなく新宿でした。そこには学生運動のエネルギーと相まって、アングラ演劇、前衛芸術、フリージャズなどカッティングエッジなカルチャーが集まる街でした。その後、街の様相は次第に変化しつつも、新宿が今でも東京独自のサブカルチャーと資本主義という巨大な欲望を象徴する街であること自体に変わりはありません。
そんな新宿、しかも歌舞伎町の中で1964年の竣工以来、喫茶店やキャバレー、居酒屋、カラオケ店とその姿を変え、半世紀以上にわたって人々の交歓・交流の地として知られてきた王城ビルで本展を開催することは刺激的で多層的な意味を孕んだ意義深いことだと考えています。
(撮影:荻原楽太郎 / Rakutaro Ogiwara)
2025年7月4日(金)~8月31日(日)
王城ビル(新宿区歌舞伎町1-13-2)
《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展 実行委員会
一般2,200円(税込)
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、パラダイス商事株式会社
在日スイス大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、新宿区
ファブリス・アラーニョ(Fabrice Aragno)
槻舘南菜子
北山雅和
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