柿傳(かきでん)ギャラリーは、新宿駅のほど近くにありながら、静寂な空間の中で和の美にふれられるギャラリーです。八角形が重なった印象的な外観の”安与(やすよ)ビル”の地下2階にあり、「新宿で大人が道草を楽しめるギャラリー」をコンセプトに、空間デザイナー・橋本夕紀夫氏によって設計されました。

主に展示されるのは、茶碗、水指(みずさし)、花入(はないれ)などの「茶陶」(ちゃとう:茶の湯で使われる陶磁器の総称)で、陶磁器を中心に、漆器、染織、金工、ガラスなど多彩な現代工芸作品が並び、茶の湯文化と現代工芸のつながりを感じさせます。ギャラリーでは、巨匠から次代を担う若手作家まで幅広い世代の作品を紹介しており、一人でも多くの作家を伝えたいという店主の思いがその構成にも表れています。
作品には、シンプルでありながら凛とした存在感を放つものが多く、茶碗などひとつ置かれるだけで空間が引き締まるような美意識が漂います。周囲の余白までも作品の一部として感じさせる展示は、このギャラリーならではの魅力です。

気になる作品は実際に手に取り、質感や手になじむ感覚を確かめながら選ぶこともできます。一方で、購入を目的とせず眺めるだけでも心満たされる時間が過ごせるのも特徴で、店主は「ギャラリーというと、購入しなくてはならないと思われる方も沢山いらっしゃるのですが、決してそんな事はなく、我々としてはご覧頂くだけでも一向に構いません。どうぞお気軽にお運びくださいませ」と語ります。

新宿駅近くという立地も魅力のひとつで、茶事に詳しくない方や工芸に馴染みのない方でも気軽に楽しむことができます。賑やかな新宿にありながら、街の喧騒を忘れさせる静かな時間が流れています。展示は年間約33回のペースで入れ替わるため、訪れるたびに異なる作品との出会いがあります。
新宿で少し時間ができたとき、ふらりと立ち寄ってみたくなる場所です。まち歩きの途中や待ち合わせ前に、静かな「大人の道草」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
■公式ホームページ
https://www.kakiden.com/gallery/
■開催スケジュール
https://www.kakiden.com/gallery/exhibition/current.html
https://www.instagram.com/kakidengallery/
住所:東京都新宿区新宿3-37-11 安与ビル地下2階
電話:03-3352-5118
アクセス:JR新宿駅 中央東口・東南口より徒歩1分
開廊日:不定休(展覧会の会期中は無休) 詳細は公式ホームページ・Instagramにてご確認ください。
開廊時間:11:00〜19:00(会期最終日は17:00まで)