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戸山山荘跡

戸山山荘跡現在の戸山ハイツ一帯は、江戸時代、徳川御三家の一つの尾張家の下屋敷で、戸山山荘といいます。この下屋敷は尾張家二代藩主徳川光友が済松寺開祖祖心尼から土地を譲られ、寛文8年(1668)に着工。総坪数は十三万六千余り(約四十五平方メートル)で、回遊式庭園の中に二十五景をしつらえ、小石川の水戸家の後楽園と並ぶ名園でした。

寛政2年(1790)、十一代徳川家斉を迎えたとき大修築を行い、その直後、谷文晁にその景色を絵巻に描かせており、文人画風の折本帖として伝えられています。また、当時の文化人として有名な大田南畝も、寛政5年(1793)、招かれて見物しており、そのときの模様を随筆『半日閑話』に記しています。その後の享和、天保、安政年間に相次いで火災や風水害にあい、再び荒廃。とくに安政6年(1859)の青山大火で類焼した後は復興されませんでした。そして陸軍戸山学校となり、太平洋戦争の終わるまで存続。昭和24年、現在の戸山ハイツの最初の千戸分が建設され、その後増設されて今日に至っています。 現在、当時の庭園の一部であった「箱根山」と呼ぶ築山が残っています。

郵便番号 〒162-0052
住所 東京都新宿区戸山2丁目周辺
最寄駅・アクセス
  • JR 新大久保駅から徒歩20分
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