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新宿・富士塚めぐり                 ― 歴史と信仰をたどる神社さんぽ ―

富士塚とは、実際に富士山へ登らなくても同じご利益が得られるようにと、身近な神社や寺院の境内に築かれた「ミニチュア富士山」です。江戸時代、富士信仰(富士講)の広まりとともに関東各地で数多く築かれ、実際の富士山から運ばれた溶岩で山肌を再現したり、山中に祀られる神々を勧請したりと、細部まで富士山を模しているのが特徴です。

新宿区内にも、こうした富士塚が今もなお残されており、それぞれに異なる歴史や個性を持つ、都心の隠れたパワースポットとして親しまれています。ぜひ新宿の富士塚を訪ね、それぞれの物語にふれてみてください。

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成子富士(成子天神社)
新宿富士(花園神社)
西大久保厄よけ富士(稲荷鬼王神社)
東大久保富士(西向天神社)
上落合富士(月見岡八幡神社)

成子富士(成子天神社)


西新宿の青梅街道沿い、高層ビルが立ち並ぶ一角にひっそりと鎮座する「成子天神社(なるこてんじんしゃ)」。学問の神様として知られる菅原道真公を祀り、千年以上の歴史を誇るこの神社は、「学問の神様」「厄除けの神様」として地域の人々に親しまれてきました。

 

境内で一際目を引くのが、高さ約12メートルにおよぶ富士塚です。新宿区内に現存する富士塚の中で最大規模を誇り、一般の参拝客も実際に山頂まで登ることができます。ビルの谷間という都心ならではの立地にありながら、緑豊かに整備された境内は、都会の喧騒を忘れさせてくれる貴重な空間。近年は「パワースポット」としても注目を集め、多くの参拝客が訪れています。

 

歴史ある神社の風格と、実際に登れる富士塚という体験価値を兼ね備えた成子天神社。新宿散策の際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

◆ 場所
〒160-0023 新宿区西新宿8-14-10
◆ 電話番号
03-3368-6933
◆ アクセス
・東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」1番出口から徒歩2分
・都営地下鉄大江戸線「都庁前駅」E2出口から徒歩8分
・JR線「新宿駅」から徒歩11分
・西武新宿線「西武新宿駅」から徒歩12分
◆ 公式ホームページ
https://www.naruko-t.org/

 

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成子天神社
人々を惹きつけるパワースポット「成子天神社の富士塚」

新宿富士(花園神社)


新宿三丁目、明治通りと靖国通りが交わる一角に鎮座する「花園神社(はなぞのじんじゃ)」。江戸時代、甲州街道の宿場町として栄えた内藤新宿の鎮守として、新宿の街を災厄から守護してきた神社です。

 

歴史の中で幾度も火災に見舞われてきた花園神社ですが、そのたびに境内で芝居興行を催し、復興資金を集めてきました。こうした縁もあってか、境内には芸能人からの奉納が数多く並ぶ「芸能浅間神社」が鎮座し、演劇・芸能とゆかりの深い神社として知られています。11月に行われる酉の市も、商売繁盛・仕事運アップを願う人々で大きな賑わいを見せ、関東三大酉の市の一つに数えられています。

 

芸能浅間神社のかたわらには、富士塚「新宿富士」(三光町富士とも)があり、藤圭子さんのヒット曲「圭子の夢は夜ひらく」の歌詞を刻んだ歌碑が建立されています。芸能人の信仰を今に伝える、新宿ならではの一角です。

歴史・信仰・芸能が交差する花園神社。新宿散策の折には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

◆ 場所
〒160-0022 新宿区新宿5-17-3
◆ 電話番号
03-3209-5265

◆ 時間

社務所 9:00~19:00
◆ アクセス
・東京メトロ丸ノ内線・副都心線・都営新宿線「新宿三丁目駅」E2出口すぐ
・JR・小田急線・京王線「新宿駅」東口から徒歩7分
◆ 公式ホームページ
http://hanazono-jinja.or.jp/

 

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花園神社

西大久保厄よけ富士(稲荷鬼王神社)


歌舞伎町の喧騒から少し北へ足を伸ばした先、意外な静けさの中に佇むのが稲荷鬼王神社です。「鬼王権現」を祀る、全国でここだけの神社で、鬼を厄災の象徴ではなく、春を呼ぶ神として崇めてきました。そのため節分には「福は内、鬼は内」という、この神社ならではの掛け声で豆がまかれます。

 

参道と2つの富士塚.jpg

 

境内奥にひっそりと鎮座するのが、「歌舞伎町の富士山」とも称される西大久保厄よけ富士。参道を挟んで“1~4合目”と“5合目から山頂”のふたつに分かれているという、全国でも例を見ないつくりが最大の特徴です。ふたつの富士塚の間を通り抜けることで、富士山の胎内をくぐるのと同じご利益が得られるともいわれています。お富士様のご朱印は、昭和初期に植木屋さんをはじめとする職人さんたちの道中安全・仕事安全のご祈祷符だったものをご利益を残したままご朱印にした全国でも珍しいものです。ふたつの富士塚をくぐり抜けて、都心にいながら"富士山の胎内"を体験してみてはいかがでしょうか。

 

◆ 場所
〒160-0021 新宿区歌舞伎町2-17-5
◆ 電話番号
03-3200-2904

◆ 時間

社務所 9:00~17:00

◆ アクセス
・東京メトロ副都心線、都営地下鉄大江戸線「東新宿駅」から徒歩3分
◆公式ホームページ
https://www.kiou-jinja.or.jp/

 

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稲荷鬼王神社

東大久保富士(西向天神社)


新宿の繁華街から少し離れた高台に鎮座する西向天神社。古くから東大久保村の鎮守として崇敬を集め、社殿が西を向いていることから「西向天神」と呼ばれるようになりました。かつては大久保天満宮と称し、菅原道真を祀る京都の北野天満宮から勧請された、由緒ある天神様です。

 

境内の崖に面した斜面の突端には、「東大久保富士」と呼ばれる富士塚が築かれています。富士山周辺で採れる黒い溶岩石を積み上げてつくられ、現在は柵に囲われ登ることはできないものの、しっかりとした階段石が今も残り、往時の姿を偲ばせます。都心の高台にひっそりと佇む、知る人ぞ知る富士塚。歴史散策の折には、少し足を延ばして訪ねてみてください。

 

◆ 場所
〒160-0022 新宿区新宿6-21-1
◆ 電話番号
03-3351-5875

◆ 時間

社務所 9:00~17:00
◆ アクセス
東京メトロ副都心線「東新宿駅」から徒歩6分

 

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西向天神社

上落合富士(月見岡八幡神社)



上落合の住宅街の一角、静けさに包まれて建つのが月見岡八幡神社です。かつての境内地にあった湧き水の井戸に月が美しく映ったという言い伝えが、社名の由来です。創建時期は定かではありませんが、平安時代の武将・源義家が奥州へ向かう途中に戦勝祈願をしたと伝えられ、古くから「上落合村の鎮守」として大切にされてきました。

 

戦災や区画整理を経て現在地へ移転した歴史を持ちますが、そのなかで受け継がれてきたのが、区内最古と伝わる庚申塔※や、境内の富士塚「上落合富士(落合富士)」です。この富士塚はもともと近隣の浅間神社にあり、大塚と呼ばれる古墳を利用して築かれたもので、神社の合祀とともに移設されました。街の記憶を受け継ぐ富士塚を、ぜひ訪ねてみてください。

 

※庚申信仰に基づき、江戸時代を中心に村々で建てられた石塔。中国由来の道教と日本の民間信仰が結びついた風習に由来します。

 

◆ 場所
〒161-0034 新宿区上落合1-26-19
◆ 電話番号
03-3368-3939

◆ 時間

社務所 9:00~17:00頃
◆ アクセス
・東京メトロ東西線「落合駅」から徒歩5分

 

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月見岡八幡神社の庚申塔

 

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